子育て住宅では子供が巣立った後を考えて

子育て住宅を考える上で、「必ず考えておいて欲しいこと」があると言えるでしょう。それは「子供が巣立って行った後の子供部屋」についてのことです。だって、自分たちの子供が一生、この家の子供部屋を使うとは限らないわけですから。たいていの子供は大人になれば家を出て行くと言えるでしょう。そして新たに家庭を持つ子も多いわけです。

しかしそうなりますと、「子供が巣立った後の子供部屋問題」が浮上してくるわけです。子供が二人いれば空き部屋になるのは二室ですから。これって結構なスペースの無駄使いにもなるわけです。けれども、洗濯物を干すのには物がごちゃごちゃありすぎるし、客間に使うにしても適したインテリアではなかったりするわけです。

このように、子供が巣立った後の子供部屋の活用って意外と難しいものなのです。それで結局、子供が巣立った後、20年以上もの間、そのまま子供部屋として空室のままにされている人も多いことでしょう。実際、うちの実家がコレですし。壁を取り払える仕組みにしておけば、子供が巣立った後の子供部屋もうまく活用されていたことでしょうか。今では「見ないふり」されている大きなデッドスペースになっていますからね。

ですから私が家づくりをした際も、「子供部屋の将来」についてはよく考えたものです。その結果、子供が巣立った後でも子供部屋が再活用できるようにと、壁を取り外し可能にしてあります。せめて、リフォーム可能な間取りにしておくことが大切です。規格で建てた住宅では、間取りの変更ができない場合もあるのです。